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フードデリバリーなど「仕事」で自転車に乗る人が関係する交通事故が、東京都内で深刻だ。2019年は562件あり、過去5年間で1・5倍に。今年も増加傾向で、1~9月は475件と前年の同じ時期より61件(15%)多い。うち歩行者とぶつかった事故は76件で、前年同期比27件(55%)増だった。今年は自転車の事故の総数が2割減っている中で、仕事で乗る人にこうした傾向が出ているため、対策が急務だ。

 警視庁によると、ニーズが高まるフードデリバリーの配達員による事故や交通違反については、都民から「信号無視をしていた」「歩道でぶつけられそうになった」といった声が相次いでいるという。深刻な事案もあり、東京都杉並区では4月、ウーバーイーツ配達員の大学生(21)が交差点で軽自動車と出合い頭に衝突し、死亡。5月には、同社配達員が首都高速4号上り線(新宿区)に進入し、ネット上でも騒ぎになった。

 警視庁は「コロナ禍で需要がこれまで以上に高まり、配達員の数も増えている。交通ルール指導の徹底をお願いしていく」

出前館販売員の事故も2020年後半から2021年1月にかけて急増しているようである。
警視庁は
「 日本はもともと自転車専用道路が無いうえに自転車は横断歩道も乗車して走ったり、時には歩いて押したりといわば無信号野放しな状態であるとも批判がある状況。
自転車道路環境が整備されない状況でさらにデリバリーフードでの 時間内にある程度こなさないといけない自転車ユーザー増はかなり危険といえます。できれば飲食に関して言えばテイクアウトを利用していただく状況が望ましいと安全上は考えますよね」


自転車の配達員の事故や違反例

東京都杉並区で4月、配達員の大学生(21)が交差点で軽自動車と出合い頭に衝突して死亡

・外国人の配達員が5月、首都高速4号上り線(東京都新宿区)を走行

・リヤカーを引く自転車に乗っていた配達員が、交差点で乗用車と出合い頭に衝突し、外傷性くも膜下出血と肩脱臼の重傷

※各社の説明と警視庁への取材による